「もっと力を入れて!」って言われたけど…
ゴルフを始めたての頃、よく耳にするアドバイスが「もっとしっかり振って!」「力が足りないよ!」といった言葉。でも…これ、意外と落とし穴。

「力を入れる」って、どういう意味なのか、実は人によって解釈がバラバラなんです。
今回はこの「力を入れる」という言葉の本当の意味と、スイングにおける“良い力の入れ方”について、一緒に整理してみましょう!
① 「力を入れる」≠「力む」
まずは最初に言っておきたいこと。それは…
✅ ゴルフスイングで「力を入れる」=「体中にガチガチに力を入れる」ことではない!
特に初心者にありがちなのが、「飛ばしたい!」「しっかり当てたい!」と思うあまり、腕や肩、手首にガチッと力が入ってしまうケース。
これ、かえってスイングを不安定にしてしまう原因になります。
- スイングがぎこちなくなる
- フェースの向きがズレやすくなる
- ヘッドスピードが落ちて、飛ばない
もうこの時点で、「力=悪」な印象がついちゃいますよね。
② 良い「力の入れ方」ってどんなの?
では、正しく力を入れるとはどういうことか?
ポイントは「部分的に、タイミングよく」力を使うこと!

たとえば:
- アドレス時(構え):リラックスして、軽く脱力。グリップも“卵を握るように”
- バックスイング〜切り返し:下半身を安定させて、体幹で力を溜める(でもガチガチはNG)
- インパクト直前:一瞬だけ、下半身から腕へとパワーを伝えるイメージ
つまり、「常に力を入れている」のではなく、「必要な瞬間に爆発的に使う」イメージなんですね。

③ スイングにおける“良い力み”と“悪い力み”
ここでちょっと面白い話。
実は、**「良い力み」**もあるんです。
たとえばプロゴルファーは、インパクトの瞬間だけは意図的に腕や手に力を込めてクラブを加速させます。
これは「必要な場面で必要なだけ」筋力を使う動き。
一方で、**「悪い力み」**とは…
- バックスイングで肩に力が入りすぎる
- グリップを強く握りすぎてヘッドが走らない
- 緊張で息が詰まってる状態
これらはスイング全体を硬くしてしまうため、ミスを誘発します。

④ 自分の「力み」をチェックする方法
「自分、力んでるのかな…?」
そう思ったときは、こんなチェックをしてみてください。
✅ 力みチェックリスト
- グリップ後、手首がほとんど動かない
- アドレスの時点で肩が上がっている
- フィニッシュがバランスを崩しがち
- 一発打つたびにヘトヘトになる
どれか1つでも当てはまったら、力の入れ方を見直してみましょう!
⑤ 練習法:力の抜き差しを体感しよう!
おすすめ練習法は、「片手スイング」と「脱力素振り」。
● 片手スイング(右手 or 左手だけでスイング)

👉 強引な力みでは振れないことが体感できる
● 脱力素振り
👉 スイング前に、腕を“ダラ~ン”とさせて振ることで、重力を使った自然なスイングを体得
この練習を通して、力の「入れる」「抜く」のタイミングが体で分かってきますよ!
まとめ:ゴルフの「力を入れる」は、“頭で考えて体で抜く”
ゴルフは一見パワー勝負のスポーツに見えるけど、実際は**“力の使い方”のコントロール**が大切。
- ガチガチに力まない
- 必要な瞬間に力を出す
- 全体としては“リラックスした張り”
この感覚が掴めると、飛距離も方向性も安定してきます!
「力を入れる」は、実は“入れない”ことから始まる。奥が深いですね〜。
最後に一言:力を“預ける”感覚を大切に!
最終的には「クラブに仕事をさせる」「地面反力を使う」といった、力を“預ける”感覚が最強です。
力でゴルフをねじ伏せるのではなく、自然の力を味方につけましょう!


