はじめに
100前後のスコアでは、グリップの強さを意識していなかった。プロのグリップを参考にしたい。

「スライスが止まらない…」「どうしても飛ばない…」
ゴルフ初心者から中級者にかけて、よく聞かれる悩みの一つに「グリップの強さ」があります。
プロゴルファー、特にLPGAのスター選手リディア・コのスイングを見て驚くのは、その自然体で柔らかいグリップ感覚です。今回は、彼女から学ぶ「グリップの真実」と、私たちアマチュアにも活かせるポイントをまとめていきます。
リディア・コのスイングに見る「握らない力」
リディア・コ選手は、ニュージーランド出身の女子プロゴルファーで、LPGAで数々のタイトルを獲得している実力者。彼女のスイングの特徴は、脱力感とテンポの良さです。
特に注目したいのが「グリップ」。彼女はインタビューでもよく語ります。
「クラブは鳥を優しく包むように握る」
これは、アーノルド・パーマーやサム・スニードなど、レジェンドも言っていたことですが、リディア・コはそれを現代的なスイングに活かしているのです。

なぜ「強く握る」とミスが出るのか?
1. 手首の可動域が狭まる
グリップを強く握ると、コック(手首の角度)を上手く使えず、クラブヘッドの重みを感じられません。
2. スイングのリズムが崩れる
緊張からグリップを強く握ると、体全体にも力みが伝わり、バックスイングやフォローが硬くなります。
3. フェースの開閉ができない
手の中でクラブを柔らかく扱えないと、自然なフェースローテーションができず、スライスやシャンクが出やすくなります。
リディア・コに学ぶ「理想のグリップ強度」とは?
では、どれくらいの強さがベストなのでしょうか?リディア・コの感覚を言葉で表現すると、以下のようになります。
- グリップ圧は10段階中3〜4くらい(「軽く握るけど落ちない程度」)
- アドレスのときに、クラブが少し動くくらいの余裕を持たせる
- トップスイングでも手首の動きが自然に入るような柔らかさ
実際、リディア・コの練習風景を見ると、グリッププレッシャーの維持に常に意識を向けているのが分かります。彼女のスイングは、柔らかく握るからこそ、しなやかで再現性の高い動きが生まれているのです。

アマチュアができる3つの練習法
1. ティッシュペーパー・グリップドリル
手の中にティッシュペーパーを丸めて挟んだ状態でクラブを握ります。これで素振りをすると、必要以上に強く握ると紙が潰れてしまうため、自然と力加減が学べます。
2. 左右の手の役割を分ける
利き手(多くは右手)は“添える”意識で、主に左手で支えるように握ると、過度な力が入りません。
3. 目を閉じてスイングしてみる
目を閉じて素振りをすると、クラブの重さやスイングのリズムに集中できるため、グリップ圧を過度に上げずに済む練習になります。
心のリラックスが力を抜くカギ
リディア・コは、メンタルの強さでも知られています。どんな場面でも笑顔と冷静さを忘れない姿勢は、グリップにも表れます。
「ミスを恐れてギュッと握る」のではなく、「いつも通りやればいい」と信じてリラックスすることが、グリップ圧を最適化する第一歩なのです。
まとめ:グリップを見直せばゴルフはもっとやさしくなる
- グリップは強く握らない方が、ヘッドが走る
- リディア・コのように柔らかい手元が、安定したショットを生む
- アマチュアは、まずグリップを見直すだけで劇的に変わることがある
飛距離やスイングフォームに悩む方は、まずは「クラブの握り方」から変えてみませんか?プロの感覚は、意外とシンプルなところから始まっています。

最後に
リディア・コのスイングは、美しさと効率性を兼ね備えています。そしてそのベースにあるのが「力まないグリップ」。もしあなたのゴルフが壁に当たっているなら、今日から**“握り方をゆるめる”**ことを意識してみてください。あなたのゴルフが、少しだけ楽しくなるかもしれません。